「ピリ将」ピリっ娘が将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は極力なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

【世界一】丁寧すぎる解説「実戦詰将棋(7手詰め)」

将棋ブログ「リ将」 www.piri-girl.online

将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

  

 

f:id:Shouldgo:20160902152037j:plain

  

 

帰ってきたぜ! 7手詰めに31枚の図面!

「世界一わかりやすく解説してみる」シリーズ

 

〈今回のキーワード〉詰み 壁銀 銀冠 詰めろ 詰めろ逃れの詰めろ 捨て駒 香頭捨て 退路封鎖 邪魔駒消去 一間竜 端歩 頭金  

 

 「5手詰め」で検索すれば、グーグルトップページ!

  『ピリ将』のエースは、基本的に、これ。

 

5手詰めのコツ 世界一詳しい解説の試み

 

 今回は実戦詰将棋の7手詰めで詳しすぎる解説を試みる。 


www.piri-girl.onlinewww.piri-girl.online

 

 はてなブログPRO化記念。

 写真(図面)が使い放題なので、初級者向けの記事が書きやすくなった。

 なので、出題した実戦詰将棋でも「世界一」をやってみる。

 

 とにかく初級者にもわかりやすいことが大事だから。

 

 一般向けの問題、解答解説は、こちら。  

www.piri-girl.online

www.piri-girl.online

 

問題図

 f:id:Shouldgo:20180131185547p:plain

 

 このあと、ネタばれあり。

 

失敗図

 はじめるまえに、失敗図からお目に掛けよう。

 

f:id:Shouldgo:20180201160442p:plain

 

 失敗図は、▲8五桂△8四玉となった局面。

 これは打ったばかりの桂馬が邪魔して、逆に詰まない。

 

 ▲7三角△同桂▲同竜△同銀▲8三金△同玉▲7三桂成△同玉・・・・・・

 ひょっとしたら詰みそうと見えるが、後手の竜は受けにも利いている。

 こういう展開は、駒損が大きく、難度も高いので、初級者には無謀。

 

 「3手の読み」が必要だ。

 △8四玉の先まで読もう。

 

 「こうやると、こうしてくるので、こうする。」

 と、3手先まで考えないと、こういう失敗をしてしまう。

 

終盤の基本的な考え方

 まず、終盤の基礎的な考え方(思考の順序)。

 終盤は、読む順序が、おおむね次のように決まっている。

 

 (1)自玉の詰みの有無

 (2)相手玉の詰みの有無

 (3)次の一手

 (4)相手の応手

 

 30秒なら、最初の6秒で自玉、次の6秒で相手玉の詰みの有無を確認。

 さらなる6秒で次の一手を考え、最後の6秒で相手の応手を読む。

 残り2秒で見直しして、計26秒で着手する。

 

1.自玉の詰み

 まずは自玉の詰みから。

 とにかく実戦で大事なことは、自玉の詰みを確認すること。

 相手玉の詰みよりも、自玉の詰みが先。

 詰まされたら、負けというのが将棋のルールだから。

 

 下図を見てください。

 先後対称にしてあるので、自玉の詰みを読んでみよう。

 手前で読めないのなら、向こう側の玉を詰めればいい。 

 向こう側を読んだ後、手前でも考えるようにしてください。

 

f:id:Shouldgo:20180201110039p:plain

 

 王様は通常、合計8マスの逃げ道がある。

 すべての方向へ動けるから、居座ることも含めたら、9マス。

 

 ただし、現状は、自分の駒が逃げ道を塞いでいる。

 だから、2一、2二、3三、4三の地点には逃げられない。

 

 残り4マスも、相手の駒が利いているところは、ダメ。

 4二は竜が利いている。

 2三は桂が利いている。

 つまり、合計6マスは動けない。

 

 したがって、残りの2マス、3一と4一が王様の逃げ道。

 

 詰みとは、王様の逃げ道をふさぐことだにゃ。(なぜか『3月のライオン』口調)

 どうすれば、王手で王様の逃げ道をつぶせるだろうか?

 

f:id:Shouldgo:20180201111404p:plain

 

 そう、▲4二金/△6八金 が正解!

 これで王様が逃げることができないので、詰みということになる。

 

 ちなみに、8八銀/2二銀は、壁銀という。

 玉の守備として、よくない形とされているので、覚えておこう。

 もし銀が8七/2三の地点にいれば、玉が8八/2二へ逃げられる。

 下図のような、このときの形を、銀冠という。

 

f:id:Shouldgo:20180201112813p:plain

 

 同じ銀でも位置が変わっただけで、守備力も名称も大違い。

 守備の基本として、「壁銀は避けよ」という格言も覚えておこう。

 

 さて、先へ進もう。

 今回のように、次の一手で詰むよという状態を「詰めろ」という。

 自玉に詰めろがかかっているときは、3つの可能性が残されている。

 

 a.投了

 b.相手玉を先に詰ます

 c.受けて詰めろを逃れる

 

 aの投了=諦めるは、最後の最後でよい。

 大山康晴十五世名人の有名な言葉がある。

 「助からないと思っても助かっている

 『スラムダンク』の安西監督の言葉も、想起しよう。

 「諦めたらそこで試合終了ですよ」

 

 そこで、bとcを検討する。

 bならそれでよいが、詰みがない(見えない)なら、cだ。

 

 ちなみに、bとcを合わせ技にした「詰めろ逃れの詰めろ」という大技もある。

 これは将棋の必殺技の中でも最もカッコイイ必殺技の1つだ。

 

 初心者の必殺技が王手飛車なら、上級者の必殺技は詰めろ逃れの詰めろ。

 土俵際に追いつめられた横綱がギリギリのところで体を入れ替え勝つ感じ。

 

 いきなりは難しいだろうが、将来、使えるように夢みておこう。

 上級者は、反対に、「詰めろ逃れの詰めろ」ばかり練習すべし。

 

 今回は、自玉が詰めろなので、bの相手玉を詰ますを練習してみよう。

 

2.相手玉の詰み

 今度は先後とも相手玉の状況を図面にしてみた。

 

 詰将棋を解くとき、こういう鏡指しは積極的にやろう。

 自玉が読めないのは、後々まで影響する大問題だから。

 

 さて、3五香は本当は3五桂だが、大勢に影響しない。

 持ち駒は先後ともに「角金2桂香歩4」とご理解を乞う。

 

 自宅では、駒を2組所持しておくといいだろう。

 で、図面。

 

f:id:Shouldgo:20180201114419p:plain

 

 玉の逃げ道は、8四(2六)の1か所だけ。

 8四(2六)の地点をふさぎながら王手できればよいが、そんな手はない。

 

 正解はすでに前号で発表したとおり、▲9二金(△1八金)である。

 金打でも詰むが、駒損なので、金寄を正解とする。

 

f:id:Shouldgo:20180201120011p:plain

 

 こういうふうに、ねらいがあって駒を渡すことを「捨て駒」という。

 意味がない場合は、「捨て駒」とは言わない。

 損して得とれ。

 

 「終盤は駒の損得より速度」という、非常に大事な格言がある。

 捨てても元を取れるなら、詰ませることができるなら、オーケーだ。

 

 駒損のうえ、下へも逃げ道を作ってしまったようだが、大丈夫なのか?

 

 今回は香頭に捨て駒をした。

 私シュうぇッチマンは、これを特に「香頭捨て」と名づけている。

 もちろん、ピリ将のオリジナル手筋、オリジナル格言だ。

 

 故・塚田正夫先生の実戦型詰将棋に頻出するので、身につけた。

 この手筋だけは、名前を付けるほどなので、絶対に見逃さない自信がある!

 

将棋連盟文庫 塚田正夫の詰将棋

将棋連盟文庫 塚田正夫の詰将棋

 
実戦・詰め将棋(上)

実戦・詰め将棋(上)

 
実戦・詰め将棋(下)

実戦・詰め将棋(下)

 

 

 「下段の香に力あり」という格言がある。

 これは既成の格言だが、大事な格言。

 香車は一番下にいるのが、最強という意味だ。

 

f:id:Shouldgo:20180201125809p:plain

 

 実際に数えてみてほしい。

 下段の香は、利きが全部で8マスある。

 問題の解答のように2段目にすると、7マスに減る。

 3段目なら6マス、5段目なら4マス、3段目なら2マス。

 一段上がれば上がるほど、香車は弱くなっていくのだ。

 飛車ならバックもできるのだが。

 

 香車を一段だけ上がる手筋は多い。

 これはなるべく上がりたくないという裏返しでもある。

 派手に動かすときは、よほどの勝算が必要だ。

 

 さて、話を戻そう。

 今回のように、香車を1つでも上へ吊り上げるのが好手になることも多い。

 とりわけ繊細な終盤戦では、それが当てはまる。

 

 △9二同香(▲1八同香)なら、玉の下への逃げ道が再びなくなる。

 

f:id:Shouldgo:20180201160309p:plain

 

 一気にふさげないときは、2マスのうちの1マスをつぶす。

 このように捨て駒で逃げ道をなくすことを「退路封鎖」という。

 

 詰将棋の基本的な手筋は、「退路封鎖」と「邪魔駒消去」の2つ。

 今回の実戦を取り上げたのは、その両方が学べるから。

 

 「邪魔駒消去」についても、説明しておこう。

 次の図面を見てほしい。

 

f:id:Shouldgo:20180201121700p:plain

 

 △9二同香(▲1八同香)に代えて、同玉とした局面。

 この局面なら、▲7二竜(△3八竜)という手は見えやすいだろう。

 銀を取りながら、竜を近づけて王手ができる、気持ちのよい一手。

 

 ちなみに、この玉から1マス離して置く竜のことを「一間竜」と呼ぶ。

 読み方は「いっけんりゅう」。

 これも寄せの基本手筋なので覚えておこう。

 

 話が脱線したが、実は最初の金がいないほうが、この玉は詰めやすい。

 つまり、自身の味方の金が、実は自らの攻撃を邪魔していたということ。

 このような駒を「邪魔駒」といい、それを消すことを「邪魔駒消去」という。

 

 実戦ではさまざまな綾から、邪魔駒が発生してしまうことがよくある。

 今回の実戦も、実はこの問題図以前には竜と玉の間にもっと色々邪魔駒があった。

 それを1つひとつ消去していくという、パズルのような戦い方を経て、ここへたどりついている。

 いつの日か、めくるめく「邪魔駒消去」も実現してほしい。

 

f:id:Shouldgo:20180201122823p:plain

 

 さて、一間竜で王手をされて、△9三玉(▲1七玉)と逃走。

 ▲8二竜(△2八竜)と追い、△8四玉(▲2六玉)と逃げたのが図。

 

 もう1つの逃げ場所だったはずだが、これは罠。

 ここへ来ると、周囲に逃げ道は1マスもないのだから。

 王様はキョロキョロ辺りを見回して、嫌な汗をかいていることだろう。

 

 ここで将棋の最も基本中の基本であるトドメの一手が炸裂する。

 お考えいただきたい。

 ヒントは、1手詰め。

 

f:id:Shouldgo:20180201123130p:plain

 

 ▲8五金(△2五金)と打てば、それまでの詰み。

 7三と9三(3七と1七)には、竜がよく利いている。

 

 金は斜め後ろに動けないが、前や横にはめっぽう強い。

 王様の正面から金を打てば、このように詰みやすい。

 これを「頭金」という。

 将棋の詰み手筋の中で、ナンバーワンの基本とされている。

 

復習コーナー

 以上を、もう1度、盤面でおさらいしてみよう。

 

 問題図(△5七竜まで)

f:id:Shouldgo:20180201123826p:plain

 

 先手玉は、△6二金までの詰めろ。

 後手玉を詰ませよう。

 

図1(▲9二金まで)

f:id:Shouldgo:20180201123959p:plain

 

 捨て駒から入る。

 すなわち、香頭捨てをお見舞い。

 △同香は退路封鎖なので、▲8二角△8四玉▲8五金で詰む。

 

図2(△9二同玉まで)

f:id:Shouldgo:20180201124211p:plain

 

 邪魔駒消去で金がいなくなった上、玉を危険地帯へ誘うことに成功。

 

図3(▲7二竜まで)

f:id:Shouldgo:20180201124333p:plain

 

 銀を取って、しかも一間竜の王手!

 合駒(△8二金など)は、▲同竜で終わりなので、無効。

 

図4(△9三玉まで)

f:id:Shouldgo:20180201124656p:plain

 

 △9三玉と逃げるしかない。

 しかし、端歩ついておいてよかったね。

 

※ミニ講座 美濃囲いの端歩

 序盤の段階からでも、終盤の準備はできるよ。

 美濃囲いの端歩は、非常口。やはり緊急脱出の際にありがたい。

f:id:Shouldgo:20180201130215p:plain

突いてなければ、詰ませやすい。

f:id:Shouldgo:20180201130217p:plain

1つ突くだけでも、詰ませにくくなる。

f:id:Shouldgo:20180201130241p:plain

2つ突くと、初級者では詰ませられなくなる。

 

図5(▲8二竜まで)

f:id:Shouldgo:20180201124659p:plain

 

 ▲8二竜と上へ追う。

 普通は「玉は下段に落とせ」と言ったものだが・・・・・・。

 

図6(△8四玉まで)

f:id:Shouldgo:20180201124700p:plain

 

 △8四玉で、もう1つの遁走ルートへの脱出成功。

 と思ったら、退路が1マスもなくなった。 

 

図7(▲8五金まで)

f:id:Shouldgo:20180201124703p:plain

 

 最後は▲8五金の頭金までの7手詰め。

 お疲れ様でした。

 

付録 スクロール用盤面

f:id:Shouldgo:20180201123826p:plain

f:id:Shouldgo:20180201123959p:plain

f:id:Shouldgo:20180201124211p:plain

f:id:Shouldgo:20180201124333p:plain

f:id:Shouldgo:20180201124656p:plain

f:id:Shouldgo:20180201124659p:plain

f:id:Shouldgo:20180201124700p:plain

f:id:Shouldgo:20180201124703p:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (広告)今度、イベントをするので、来てね。

 

▼ホームページ版

「ピリ将.online」で検索したら、一発表示!

 

▼ブログ版

cixous5.hatenablog.com