「ピリ将」ピリっ娘が将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は一切なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

【大人の超初心者】〔将棋入門講座〕駒の名称と動かし方(6)角行 bishop

将棋ブログ「リ将」

将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

 

 

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 【超初心者入門講座】

 駒の名称と動かし方(6)角行 bishop

 

 

0.この駒のスペック(戦闘力)

 

 13 pt

 

 

1.お名前

 

 エントリーナンバー6番。

 本日、ご紹介する駒は、「角行」だよ。

  

 読み方は「かくぎょう」。

 略称は「かく」。

   

 速記文字は、「ク」。

 「角」という字の最初の二画だけを記す。

 

 

コラム 角をめぐる蘊蓄(うんちく)

 

 かつては角行のほかに、「竪行」や「横行」という駒があった。

 縦・横だけでなく、斜めが加わったことで将棋を面白くしている。

 

 将棋にはハンデ戦、駒落ちというものがある。

 強い人が駒を少なくして勝負する。

 通常は、飛車落ちや角行落ち、あるいは両方を抜く二枚落ちがある。

 

 香落ちが、いちばん少ないハンデ。

 しかし、香落ちは実際には、ほとんどハンデなしという印象だ。

 

 最強のアマは、トッププロに対して、角落ちで挑むのが多い。

 

 とはいえ、トッププロは角落ちに強い。

 史上最強のアマと言われた故・小池重明は、プロでも平手で勝っていた。

 ところが、升田幸三実力制第四代名人には、角落ちで負かされた。

 続いて、加藤一二三当時十段にも、角落ちで負かされた。

 

 角がなくても強いというのは、将棋が強い証拠だ。

 角があると、もっと強いという意味だから。

 

 当時の加藤十段のコメントが興味深い。

 

 プロ四段に平手で勝つ小池アマ。

 その小池アマに角落ちで勝つ加藤十段。

 では、加藤十段はプロ四段にも角落ちで勝てるか。

 否。

 そこにアマとプロの違いがある。

 

 こんな趣旨のコメントをしていたと記憶している。

 プロ同士だと、角がないと厳しい。

 ということは、それだけ角が重要ということ。

 そして、アマは角の使い方に課題があるということだと捉えている。 

 

 角について、徹底的に研究すること。

 それがアマチュアにとって、上達の最短ルートという気がする。

 

 

2.角の動かし方

 

 これから紹介する角と、次回紹介する飛車は、強力な駒。

 これらを合わせて「大駒」(おおごま)というよ。

 

 ちなみに、金銀は「金駒」(かなごま)、桂香は「飛び道具」とも。

 桂香歩は「小駒」(こごま)。

 それぞれの駒の特徴を示すグルーピングといえよう。

 

 さて、今回の主役の角。

 動き方は、斜めなら、遮る駒がないかぎり、どこまでもゆける。

 斜め前、斜め後ろ、自由自在。

 

 覚えるのは簡単だが、人間は斜めに弱い。

 よく錯覚が起こるので、日ごろから斜めのラインを鍛えておこう。

 

 私シュうぇッチマンは、角づかいが得意。

 その代わり、普段から斜めの意識がものすごい。

 朝起きたら、窓枠を使って、斜めのラインを確認している。

 オセロや数独なども使って、トレーニングに余念がない。

 

 

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 将棋は知の格闘技。

 鞄の中には、将棋はむろん、これも入っている。 

かつのう 15ゲーム

かつのう 15ゲーム

 

 

 

図1

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 図1は、例のごとく、初形である。

 漠然とだが、全体の並べ方をイメージできただろうか。

 初心者がよく間違えるのが、角と飛車の位置を逆にするパターン。

 初心者あるあるなので、あまり気にしなくていい。

 けれども、相手も初心者だと、反対にしたまま実戦が始まる。

 やはり左が角で、右が飛車と覚えておくに越したことはない。

 

 さて、角を動かしたいが、現状では斜めが全部、ふさがっている。

 そこで、初手は▲7六歩(図2)としよう。 

 

図2

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 この歩を動かしただけの一手で、景色がガラッと変わる。

 一挙に角が7七、6六、5五、4四、3三の5マスにきいてくる。

 

 この▲7六歩は、初心者に絶対に覚えてほしい好手。

 実際、プロでもアマでもソフトでも、初手▲7六歩が圧倒的に多い。

 大駒をこれだけ一挙に働かせる初手は、他にない。

 したがって、初手は▲7六歩を推奨する。 

 

図3

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 相手も△3四歩とやってきた。

 これも多い2手目だ。

 お互いの角がにらみ合う。

 

図4

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 ここからは指し方がいろいろあるが、相手の角を取ってみよう。

 実際、こんな手も、ある。

 初心者どうしだと、こうなることも少なくない。

 有段者どうしでも、しばしば見られる「角交換」という作戦だ。

 

 ちなみに、敵陣に入ると、駒を成ることができる。

 これについては、後日、改めて説明するので、ご安心あれ。 

 

図5

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 いきなり角を取られて、取られっぱなしは、即、敗勢になる。

 だから、角を取り返す△2二同銀(図5)は、当然。

 

 さて、図5をよくご覧ください。

 何か気がつくことはないだろうか?

 

 後手の方が、一手よけいに指している計算になる。

 後手だけ銀が上がっていることに気づけるだろうか。

 先手の銀はまだ上がっていないのに、後手の銀は上がっている。

 

 先に攻めたのに、後手の方が一手よけいに指した計算になるのだ。

 このような摩訶不思議な事態を「後の先」という。

 後手なのに、先手というほどの意味だ。

 

 先手からすれば「手損」という。

 角は交換したので、駒の損得はない。

 けれども、手間がかかっているので、「手損した」という。

 

 昔は手損してはいけないと教えられた。

 だから、いきなり角交換するのは、初心者だけだった。

 

 ところが、最近の将棋は変わってきた。

 一手損角換わり戦法と言って、プロでも流行している。

 あえて相手に手番を渡して指すというのも、1つの有力な作戦だ。

 

図6

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 図6をご覧ください。

 

 角が5五にいる。

 この5五のポジションを「天王山」という。

 

 昭和初期までは、この「天王山」が重視されたが、最近はそうでもない。

 ただし、角のポジションは、天王山が理想。

 

 なぜか。

 いちばん働くから。

 ためしに角のききを数えてみよう。

 

 右上へ、「ひふみよ」

 左上へ、「ひふみよ」

 右下へ、「ひふみよ」

 左下へ、「ひふみよ」

 

 合計16マスも動けるのだ。

 これを次の図7と比べてみれば、一目瞭然。

 

図7

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 隅の角は、いちばん働きが少ない。

 それがなぜかは、マス目を数えてみれば、わかる。

 全部で8マスしかない。

 天王山と比べて、能力が半減しているのが、わかるだろうか?

 

 角は中央へ行けば行くほど、働く。

 この法則を覚えはじめの最初の段階から知っておいてほしい。

 

 観戦する場合も、互いの角のポジショニングをまず見る。

 どちらが有利かを、私シュうぇッチマンは、角の位置で判断する。

 

 たとえば、昨日の船江・藤井聡太戦も、そこをまず見た。

 藤井先生の角が中央にあったので、藤井有利と見ていた。

 

図8

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 図8は、実戦でもよく現れる形。

 駒得しようと、角で香車を取ったところ。

 (敵陣に入っているので馬となっているが、角と同じと考えてください。)

 

 たしかに、香得した。

 香得した実利は大きい。

 

 しかし、角の働きという観点からいうと、隅なので損している。

 つまり、後手としてはあえて香を取らしたとも言えてしまう。

 それは癪の種だ。

 

 ならば、どうするか。

 答えは、おのずから明らかであろう。

 

図9

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 駒得したら、ただちに天王山へ引き返す。

 これが2手1組の好手だ。

 まさに天王山。

 全体を一望し、睥睨(へいげい)して居る。

 攻めにも守りにもよくきいていて、存在感がハンパない。

 

図10

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 図10をご覧ください。

 角交換して、先手は5六角と盤上に打っている。

 持ち駒の方が、いつでも好きな場所に打てるので、後手の方がよい。

 このままなら、△5五角と好点に角を打たれてしまう。

 そこで、ここで指す手は▲6六歩である。

 そうすると、左後ろに角のききが2マス増える計算だ。

 その後、右下の銀もどこかへやれば、さらにききが増える。

 こんな要領で、角は使っていく。

 

 初心者はせっかくの角の威力を生かしきれないことが多い。

 角にかぎらないが、ききを増やすという発想を持つといい。

 

図11

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 図11をご覧ください。

 これは最悪の格好をしている。

 角が味方の駒に包囲されていて、窒息している。

 こういうときは、空気孔を開けてあげる方針がいい。

 

図12

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 角の周囲の駒をどけてみた。

 見違えるだろう。

 角道というが、角の行き場所が、一気に増えた。

 右上へ6マス、左上へ2マス、右下へ2マス、左下へ2マス。

 計0マスが、計12マスへ。

 のみならず、相手の玉まで直撃している。

 

 角は強力な駒で、「核」兵器と呼ぶ人もいるくらいだ。

 不発ではもったいないので、その能力を存分に引き出してほしい。  

 

 最後に角の必殺技を紹介しよう。

 将棋の中では、最高ランクの大技だ。

 

図13

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 「王手飛車取り」、略して「王手飛車!」(おうてびしゃ)。

 王を取られるわけにはいかないので、王を逃げる。

 そうすると、一番強い駒である飛車が取られてしまう。

 

 それでは、今日は、ここまで。

 次回は飛車を紹介するので、お楽しみに。

 

 

【本日のまとめ】

・「角行」は「かくぎょう」と読み、「かく」とも呼ぶ。

・動き方は、斜めならどこまでも。

・中央で司令塔として使うことと、「王手飛車」を覚えよう。

  

 

 

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