「ピリ将」ピリっ娘が将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は極力なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

【大人の超初心者】〔将棋入門講座〕駒の名称と動かし方(7)飛車 rook

将棋ブログ「リ将」

将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

 

 

f:id:Shouldgo:20180205143357p:plainf:id:Shouldgo:20180205143357p:plainf:id:Shouldgo:20180205143357p:plain

   

 

▲トップページは、こちらから:

www.piri-girl.online

 △総目次は、こちらから:

www.piri-girl.online

 △メルマガは、こちらから:

www.mag2.com

 

 

飛車を使った1手詰め

 「駒の動かし方なんて、つまらない。」どうかそんなことをおっしゃらずに、お読みいただきたいものだが、まあ、仕方がない。「ルールは知っているから、1手詰めを解かせろ」とすごむ方には、こちらをどうぞ。飛車を決め手とする実戦詰将棋。「1手詰めでなく、7手詰めを解かせろ」という中級者は、盤をひっくり返して、先手玉の詰みを読もう。こちらも一応、飛車は絡む。

 

f:id:Shouldgo:20180517140401p:plain

 

 解答解説は、一番下の欄をご覧あれ。

 

 

 【超初心者入門講座】

 駒の名称と動かし方(7)飛車 rook

 

 

0.この駒のスペック(戦闘力)

 

 15~16 pt

 

 

1.お名前

 

 エントリーナンバー7番。

 本日、ご紹介する駒は、「飛車」だよ。

  

 読み方は「飛車」。

 略称は「ひ」だが、略さないことも多い。

   

 速記文字は、「ヒ」。

 音をカタカナで記す。

 

 

コラム 飛をめぐる蘊蓄(うんちく)

 

 「飛車」という駒が、将棋の中で最強の駒である。

  野球に喩えれば、4番でエース。いわば、二刀流の大谷翔平みたいなもの。かけがえのない駒だ。

  飛車の使い方の巧拙が、将棋の強さに直結すると言って過言でない。そこで、初心者の今の段階から、本気でアドバイスしてみよう。

 

飛車は命の次に大事な駒

 「飛車は絶対に渡すな。」

  大事なので、声を大にして、繰り返す。「飛車は絶対に渡すな。」

  初心者にかぎらず、有段者でも、飛車を取られる人を見かける。これだけは、今すぐ、絶対にやめてほしい。そうしないと、上達が2~3年、遅れてしまうから。上達しない人は、例外なく、飛車を大事にできない人だと断言しよう。 

 私シュうぇッチマンも、ある方に言われて開眼した。

 「飛車と金は、逃げよ。」

 もちろん、「例外はあるが」というエクスキューズはあったが、金言。いや、「飛言」だ。 

 どうして、私たちは飛車を大事にしない(できない)のだろうか? 答えは、簡単で、次の3つ。

  ・詰将棋の悪影響

 ・次の一手の悪影響

 ・プロ将棋の悪影響

  意外かもしれないが、真面目に勉強しすぎると、飛車をおろそかにしてしまう。将棋の教科書やプロの実戦には、飛車捨ての絶妙手が満載だ。しかし、そうであっても、アマチュアは十中八九、真似してはいけない。いや、八じゃなく、九、真似するな。素人がピエロの曲芸を真似すると、死亡事故につながるから。100%勝算があるとき以外、飛車は渡すな。

 

史上初の詰飛車問題集

史上初の詰飛車問題集

 

 

 『詰飛車問題』を強くおすすめする。 これで自身の飛車を取られず、相手の飛車を取るトレーニングを積もう。 

 相手は、しょせんアマチュア。相手は、しょせん「雑魚」である。 

 いや、飛車切りのような格好いい手を出さなくても、勝てる。勝たなければいけない相手だ。それだけの意味で、他意はない。*1

  仮に相手がプロであったとしても、全員が羽生氏や藤井氏ではない。飛車を捨てずに、互角になる方法はいくらでもあるはずなのだ。もしあなたがプロ、奨励会員やアマ強豪でないのなら、飛車はとにかく大事にしよう。飛車は命(玉)の次に大事な駒である。 

 

2.飛の動かし方

 

 飛車の動きは、言葉の正しい意味で、縦横無尽。

 さえぎる駒がなければ、縦や横へどこまでも進める。

 

将棋の戦法について

 将棋の戦法の大枠は、この飛車の位置で決まる。

 飛車の動かし方を教えるついでに、戦法についても概説しよう。

 一石二鳥だ。

 

図1

f:id:Shouldgo:20180512181020p:plain

 

 初形図では、右桂の上にいるのが飛車。

 

 初形なら、前に歩があり、後ろに桂があるが、横なら行ける。

 1八、3八、4八、5八、6八、7八の6マスへ行ける。 

 

図2

 f:id:Shouldgo:20180520124212p:plain

 

 そこで、たとえば、こんな感じに動かすことができる。

 こういうふうに、横へスライドさせる戦法を「振り飛車」という。

 

図3

f:id:Shouldgo:20180520124317p:plain

 

 飛車は縦へも行けるわけだから、縦に使う戦法もある。

 歩を突けば、縦に使えるようになる。

 これを「居飛車」という。

 

 将棋の戦法は「居飛車」か「振り飛車」に大別できる。

 

図4

f:id:Shouldgo:20180520124556p:plain

 

 飛車を縦に使うときは、香車と基本的には同じ発想法でよい。

 真上の歩を伸ばしていくことで、可動域を広げる。

 

図5

f:id:Shouldgo:20180520124708p:plain

 

 図5は、相手も居飛車で来た場合。

「相居飛車」(あいいびしゃ)という。

 

図6

f:id:Shouldgo:20180520124802p:plain

 

 図6は、先手が振り飛車で、後手が居飛車。

 「対抗形」という。

 

図7

f:id:Shouldgo:20180520125033p:plain

 

 図7は、どちらも振り飛車の場合。

 「相振り飛車」(あいふりびしゃ)という。

 (「相」は将棋用語でよく出てくるが、「お互いに」の意。)

 

図8

f:id:Shouldgo:20180520124859p:plain

 

 横へ動かす「振り飛車」の細かな違いも、整理しておこう。

 中央へ動かすと「中飛車」(なかびしゃ)という。

 

 ちなみに、ピリ将では、初心者に中飛車を推奨している。

 (詳しくは、下記リンク参照)

 

www.piri-girl.online

 

図9

f:id:Shouldgo:20180520124802p:plain

 

 中飛車よりも、もう1間遠くへ振れば、「四間飛車」(しけんびしゃ)。

 先手なら六間と言うべきだが、もともと後手の戦法だったので、四間で統一。

 

図10

f:id:Shouldgo:20180520124907p:plain

 

 四間飛車より、もう一間遠くに振ると、「三間飛車」(さんけんびしゃ)。

 これも、七間でなく、先手でも後手でも「三間」の名称で統一。

 

図11

f:id:Shouldgo:20180520124912p:plain

 

 角を上がれば、こんな振り飛車も成立する。

 「向かい飛車」という。

 相手の居飛車と向かい合うから、「向かい飛車」。

 わずらわしいので、相手の飛車がいなくても「向かい飛車」の名称で統一。

 

図12

f:id:Shouldgo:20180520124929p:plain

 

 図12は、「袖飛車」(そでびしゃ)という。

 これは、居飛車か振り飛車か、分類不能。

 居飛車から袖飛車、振り飛車から袖飛車になることも多いから。

 

図13

f:id:Shouldgo:20180520133319p:plain

 

 図13の先手番は、居飛車からの変化で、「右四間飛車」という。

 

 

 以上を整理する。

 A 居飛車(飛車を最初の位置から横へ動かさない)

 B 振り飛車(飛車を真ん中より遠くへ横に動かす)

  B1 中飛車

  B2 四間飛車

  B3 三間飛車

  B4 向かい飛車

 C その他

  C1 袖飛車

  C2 右四間飛車

  C3 その他

 

飛車の働き

 

 ここで、話題を本線「駒の動き、働き」に戻そう。

 

図14

f:id:Shouldgo:20180520133729p:plain

 

 飛車は、香車同様、前へまっすぐ進める。

 したがって、王様を取ることができるよ。

 

図15

f:id:Shouldgo:20180520133746p:plain

 

 飛車は、香車と違って、後ろへも引ける。

 したがって、5九玉も捕らえることができるね。

 

図16

f:id:Shouldgo:20180520133802p:plain

 

 飛車は、他の駒と違って、横へも進める。

 したがって、9五玉も取れてしまう。

 

図17

f:id:Shouldgo:20180520133814p:plain

 

 もはや説明は省略してもいいよね。

 1五玉も取れる。

 

 飛車と香車の違いは、上記により明らかであろう。

 それでは、角行との違いは、どう説明しようか。

 

 飛車は、縦か横へ、どこまでも。

 角行は、斜めならば、どこまでも。

 

 ともに、長距離砲。

 しかも、行ったり、戻ったりできるのが香車との違い。

 さらに、各陣に1枚ずつしかないので、金銀よりも希少価値が高い。

 それなので、飛車と角行を大駒と総称する。

 

 しからば、飛車と角行の差異は、奈辺にあるか?

 それは、端的にいえば、位置に左右されるかどうか、だ。

 

 角行は、天王山がもっともよく働くので、ポジショニングが大事。

 これが前回の復習。

 

 それに対し、飛車はどこにいても、よく働く。

 図18~20をご覧ください。

 

図18

f:id:Shouldgo:20180520133856p:plain

 図19

f:id:Shouldgo:20180520133931p:plain

図20

f:id:Shouldgo:20180520134006p:plain

 

 飛車は、下でも、上でも、中央でも、16マスきく。

 香車はバックできないから、下段がいちばん働いた。

 角行は隅では役立たずだから、天王山が好位置だった。

 ところが、飛車はそんなの関係ない!!!

 どこでも働くからこそ、最強の駒なのである。

 

 「もし、あなたが飛車か角を相手に差し出さないといけないとしよう。

 どちらを差し出す?」

 

 もちろん、状況によるから、一概に答えは出せない。

 しかし、一般論としていえば、角が答えとなる。

 なぜなら、角は打ち場所を選ぶが、飛車は打ち場所を選ばないから。

 

 飛車と角の特性の違いを、初心者のうちから知っているのは、デカイ。

 

図21

 f:id:Shouldgo:20180520134023p:plain

 

 最後に、図21によって、例外を示す。

 

 「最も働きのよい駒は、どーれだ?」

 

 ア.1九香

 イ.3七飛

 ウ.5六飛

 

 正解は、

 

 

 

 

 

  ウ 

 

 である。

 

 なぜ、ウなのか。

 

 アは、たしかに香車にしては、いちばん働いている。

 「下段の香に力あり」の格言どおりで、全部で8マス動ける。

 

 しかし、飛車と香車では、そもそもの素質がちがう。

 イも、バックできるので、8マス動けるのだ。

 

 そうはいっても、ウには敵わない。

 ウは横にも動けるので、16マスの可動域がある。

 飛車は横ぎきをどれだけ生かすかで、真価が決まる。

 

 というわけで、ウが正解。

 

 イは、飛車のくせに、香車なみの働きしかないのが屈辱的。

 遮る駒がある場合、桂馬以外の駒は働きが弱くなってしまう。

 

 イでも、2七と4七の歩を突いてあげればよい。

 ただし、これらの歩を突くと、今度はウの飛車の横ぎきが止まってしまう。

 

 こういうことを総合的に考えて、すべての駒が働くようにする。

 それが、将棋の基本的な考え方である。

 

 楽しそうでしょ? イエス!

 レッツ・エンジョイ・将棋!

 

 

NHK 将棋講座 2018年 04 月号 [雑誌]

NHK 将棋講座 2018年 04 月号 [雑誌]

 

 

NHK将棋講座 2018年 05 月号 [雑誌]

NHK将棋講座 2018年 05 月号 [雑誌]

 

 

 それでは、今日は、ここまで。

 次回も、お楽しみに。

 

 

【本日のまとめ】

・「飛車」は「ひしゃ」と読み、「ひ」とも呼ぶ。

・動き方は、縦と横なら、どこまでも。

・飛車は最強の駒なので、うんと大事にしよう。

  

 

 

▲ピリ将ホームページ

xn--rdk1bu28r.online

 

 イベントの受付は、終了しました。

 ありがとうございました。

 

※アシスタント、キャンセル待ち、当日席は、まだ受け付け中!

 詳しくは、ホームページのメールフォームからお問合せください。

 

 

 

 

◎ 詰将棋の解答解説

 正解は▲4三と、の空き王手まで。飛車の横利きをさえぎるものがない。合駒がきかないので、1手詰め。私シュうぇッチマンは、他人に比べて、この空き王手で勝つことがとても多い。

 本局は、私シュうぇッチマンの先手中飛車に後手が角道不突居合い抜きで来たのだが、後手は角が働くのが遅く、かえって端角が玉の退路をふさぎ、邪魔になってしまっている。

 ちなみに、ここで後手の手番だったとしたら、即詰みがある。△3八飛▲1七玉△3五角▲2六銀△同角▲同歩△2七金打までの7手詰み。なるほど、金から入るのもありそうだが、△3八金▲1七玉△3五角▲2六銀△同角▲同歩△2七飛▲1八玉△2八金(飛成)だと9手詰みになってしまうので、飛車から入るのを正解とする。

 

 

 

 

*1:「雑魚」とか「屑」とか言う、それこそ、将棋にのみほんの僅かな才能を集めて、語彙力が乏しいあまり同語反復するしか能のない、コンプレックスとストレスの塊のような輩が多すぎるので、あえて使用に及んでみたまでの話。私シュうぇッチマンの考えでは、羽生さん以外の人は、決して「雑魚」「屑」という言葉を使うべきでないと考えている。しかも、その羽生さんでさえお使いにならないのだから、やはり誰も使ってはいけないと考えている。もっとも、私シュうぇッチマンが使われても、猿が喚いている、鳥が啼いているくらいにしか思わない。けれども、初心者や初級者の方が使われているのを目撃すると、義憤を覚える。