「ピリ将」ピリっ娘が将棋倶楽部24で初段になる50の方法

期間限定で公開中。将棋で強くなるための上達法のあれこれ。難しい符号は一切なし。将棋以外にも応用できるので、ご愛読を。

【大人の超初心者】〔将棋入門講座〕駒の名称と動かし方(8)王将 king

将棋ブログ「リ将」

将棋倶楽部24(将棋ウォーズ)で初段になる50の方法

 

 

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 【超初心者入門講座】

 駒の名称と動かし方(8)王将 king

 

 

0.この駒のスペック(戦闘力)

 

 ∞ pt

 

 

1.お名前

 

 とうとう、ラスボスが登場するよ。

 エントリーナンバー8番。

 本日、ご紹介する駒は、「王将」なのである。

  

 読み方は「おうしょう」。

 略称は「おう」。

 敬称は「王様」?

 

 「玉将」という表記もある。

 そのときの読み方は、「ぎょくしょう」で、略称は「ぎょく」。

   

 速記文字は、「〇」。

 なぜ〇なのか、寡聞にして、理由までは詳らかにしない。

 

 

コラム 王をめぐる蘊蓄(うんちく)

 

 「王将」といいながら、「玉将」という駒もある。その理由は、王だと、上から見ても、下から見ても同じだからという説がある。なるほど。

 リアル対局なら、五角形だし、二字駒が多いので、あまり影響はない。しかし、新聞などでは一字で表記することが多い。ネット対局などでも、同様だ。先手の駒なのか、後手の駒なのか、向きの区別がつかないと非常に困る。

 そこで一方を王将、もう一方を玉将とした。新聞や雑誌などでは、どちらも玉とすることも多い。棋譜や読み上げも、どちらも玉とするほうが普通。盤面では、玉としたほうが、向きが一目瞭然で、やはり分かりやすい。点ひとつで、こんなに違うとは、おもしろいものだ。

 昔、ある女子学生に、「王様を殺す戦争ゲームだから、将棋は野蛮だと思います」と批判されたことがある。その女子学生は、ガチの平和主義者であることを知っているので、私シュうぇッチマンはあえて反論しなかった。しかし、後日、そのことをある将棋コーチの先生に話したら、ちゃんと教えてあげないといけないと言われ、反省した。

 事実、将棋は王様を詰ますゲームであり、殺すことはない。そもそも将棋に「殺す」という概念は本質的にはない。昔、升田幸三先生がGHQに呼び出されて、将棋は捕虜を生け捕りにしてけしからんと言われた。しかし、升田先生は、反論した。チェスと違って、将棋は取った駒を生かすのだ、と。世界の将棋の中で、取った駒を再び使えるのは、日本の将棋だけ。ここに日本文化の神髄、やさしさがあると思うのは、私シュうぇッチマンだけだろうか。

 「王」という文字の字源は、「父」を裏返した「士」から来ている。「父」は「斧」であり、刃を上向きに置いた形を表している。それに対し、刃を下向きにしたのが武士の「士」。その「士」の大きいものを「王」という。王は、刃を持っているが、それを振り上げているわけではない。

 さらに、それを「玉」とすれば、もはや宝物であり、気品はあっても、すでに武器ではなくなっている。

 私シュうぇッチマンは、将棋が大好きだが、戦争は大嫌いだ。私シュうぇッチマンは、戦争をしないために、将棋を指す。

 王将は目上または格上の者が、玉将は目下または格下の者が持つ。駒を並べるときの順序は、まず王将、次に玉将を置き、あとは基本的に自由だ。いちおう大橋流や伊藤流という並べ方もあるが、最初に王将を置き、玉将を置くということだけが絶対的な決まりで、初心者なら、それ以外はまだ、それほどこだわらなくてもよいと思う。

 

 

2.玉の動かし方

 

 王将の動きは、1マスならどこへでも動かせる。

 前3か所、横2か所、後ろ3か所、周囲の計8マスが可動域だ。

 

 さえぎる駒がなければという条件付きではあるが。

 

 金は、斜め後ろに弱点があった。

 銀は、真横や真後ろに隙があった。

 しかし、玉は万能で、弱点がない。

 

 飛車や角、香のように、たくさんのマス目を動かすことはできない。

 また、桂馬のような特殊な動きもできない。

 けれども、八方に動けるのは、強みと言える。

 

 弱点、短所はないものの、1つ、究極の制約が加わっている。

 それが、玉を詰まされたら負けというルール。

 

 詰みとは、後述するが、端的にいえば、逃げ道がなくなる状況である。

 だから、万能であっても、むやみに使うわけにもいかないという矛盾がある。

 

図1

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 初形図では、下段の中央にましますのが玉である。

 このまま動かさない状態を「居玉」という。

 

 実は、居玉は非常に危険な位置なので、おすすめしない。

 なるほど、最近でこそ、プロの将棋では、居玉も増えた。

 しかし、アマチュアは、絶対に真似してはいけない。

 

 玉は最低1マス、できれば2マス、あわよくば3マス以上、動かす。

 「玉を囲う」ことを覚えないと、上達が2~3年遅れるだろう。

 囲いについては、あとで少し解説する予定である。

 

 その前に、玉の動かし方を具体的に見ていこう。

 下記の一連の図2~15を、ご覧あれ。

 最強の駒である飛車と、御大切な玉を一騎打ちさせてみたものである。

 

図2~15

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 いかに最強の駒である飛車といえども、仕留めることはできない。

 単騎の王手では、将棋は勝てないのだ。

 

 次に「玉を取るよ」という手を「王手」という。

 しかし、「王手は追う手」という格言(将棋のことわざ)がある。

 事実、ここでも王手だけでは、捕まえることができない。

 

 攻めるためには、組織的な戦略、戦術が必要だ。

 他の駒の協力があれば、簡単に捕まえることができる。

 

図16

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 待ち駒(待ち伏せの金)があるから、図16は「詰み」となる。

 つまり、どこへも逃げることができないし、放置しても取られる形。

 

 確認してみよう。

 放置すると、▲1一飛(成)。

 △1二玉も、▲1二飛(成)がある。

  △2一玉は、▲2一同金だから、ダメ。

 △2二玉も、▲2二同金で、無効。

 

 というわけで、後手は「投了」するしかない。

 「負けました」「参りました」「ありません」と告げて、終局。

 

 悔しくて、駒をグチャグチャする人がいるが、マナー違反。

 ネットだと、接続を切る「切断」をする人もいるが、これもダメ。

 完全実力主義なので、運や調子、他人のせいにするのも、なし。

 家族や周囲やペットや物に八つ当たりするのは、言語道断。

 

 気持ちはわかる、とっても痛いほどよくわかるけれども、負けを自ら認める。

 そして、最後の忠臣であるあなたが、玉のお命を、自ら守ろう。

 

 これこそが、将棋の修養であり、美徳。

 (マナーを守らない人は、ピリ将に来るべからず!)

 

 それでは、どうすれば負けないかを考えていこう。

 まず、どうすれば負けるかを考察し、次にどうすれば負けないかを考究する。

 

図17

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 図17は、これまでの教えを守らない極端な図。

 

 先手陣を見てほしい。

 居玉で、金銀がお留守で、おひとり、ぽつねんと取り残されている。

 

 飛車は、味方の駒が邪魔して、縦にも、横にも動けない。

 角もいちばん働かない隅にいて、しかも味方の駒が邪魔している。

 

 桂馬は跳ねることができず、香車も無駄に1マス上がって窒息中。

 まさに最悪だ。

 

 それに対し、後手陣も見てみてほしい。

 学ぶべきところが多くあるはずだ。

 

 玉は3マス動かして、囲いの中に収まっている。

 「玉の守りは金銀三枚」という格言どおり、親衛隊も控えている。

 玉の脱出口も端に用意されていて、そこには下段の香も警戒してくれる。

 

 さらに攻撃陣も充実している。

 相手の居玉を直撃しようと、大砲の飛車は中飛車に構えている。

 のみならず、角や桂も加えて、集中砲火の態勢だ。

 それでもダメなら、銀も応援にかけつけんとスタンバイ。

 「攻めは飛車角銀桂」という格言も覚えておくといいだろう。 

 

 先手は、四面楚歌。 

 項羽のごとく「虞や虞や汝をいかんせん」と嘆くよりないだろう。

 

 以上により、負ける理由が、はっきりした。

 

 ・玉が、動かない。(居玉)

 ・玉が、ひとりぼっち。

 

 それでは、どうすれば負けにくくできるか? 

 結論を示そう。

 

 (1)玉を早めに動かす。

 (2)玉を囲う。

 (3)玉を上へ逃がす。

 

 序盤は、まだ相手の攻撃態勢も整っていない。

 だから、その間に、玉を動かしておく。

 

 飛車と追いかけっこをしたことを思い出そう。

 あれをしなくて済むように、最初から逃げておくわけだ。

 

 理想は、相手の飛車がいないところへ逃げる。

 だから、相手陣をよく観察しておく。

 

 もっとも、相居飛車や相振り飛車の場合は、玉頭に飛車がいる。

 それなら仕方がないから、その分、上部の守りを固めよう。

 

 火の手があがってきたときは、緊急脱出。

 上へ逃げるのが、基本と知ってほしい。

 なぜなら、玉は強いから。

 

 他の駒は、後ろに弱点が多い。

 ・歩はバックできない。

 ・香もバックできない。

 ・桂もバックできない。

 ・銀はバックできるが、前進より難あり。

 ・金もバックできるが、銀ほどではない。

 ・飛車と角もバックできるが、弱点はある。

 ・玉はバックできる上、弱点がない。 

 

 ということは、上部へ脱出すれば、玉でも戦えるのだ。

 これは、奥の手。

 しかも、ここで特殊なルールがある。

 

図18

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 相手の陣地に入ることを「入玉」という。

 入玉すると、なかなか捕まえることができなくなる。

 だから、一方的に入玉されると、負けだ。

 

 お互い入玉したら?

 その場合は、引き分けになることも多い。

 (駒の数を計算して決着がつくこともあるが、ルールは大会によって違う。)

 

 私シュうぇッチマンは、この「入玉」が得意。

 負けそうになったら、「入玉」を目指し、引き分けに持ち込む。

 

 最後に、玉の囲いを紹介したかったが、紙幅が尽きた。

 他日を期すよりない。

 とりあえず、いくつかリンクを貼っておこう。

 

将棋・玉の囲い方 ふくろふ - オンライン将棋/将棋入門

 

玉の囲い方|日本将棋連盟

 

初心者が覚えておきたい10種類の基本的な囲い方 | 結城の将棋ブログ

 

将棋で最強の囲いは何か? 囲いの堅さランキング(11種類を徹底比較) | じゅげむの将棋ブログ

 

 囲いは外注してしまったが、どうしても1つだけ言っておきたいことがある。

 囲いを覚えるときは、囲い崩しも同時に覚えていくこと。

 そうしないと、上達が2~3年遅くなってしまうから。

 

 囲いや囲い崩しの本は、以下がおすすめ。 

 

佐藤康光の実戦で使える囲いの急所 (NHK将棋シリーズ)

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全戦型対応! 囲いの破り方 (マイナビ将棋文庫)

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全戦型対応! 絶対に覚えたい囲いの守り方100 (マイナビ将棋BOOKS)

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 もし、専門がある(戦型を固定している)のなら、こういう本も、おすすめ。

 

美濃崩し200 (最強将棋レクチャーブックス)

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美濃囲いを極める77の手筋 (マイナビ将棋BOOKS)

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穴熊囲いを極める77の手筋 (マイナビ将棋BOOKS)

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矢倉囲いを極める77の手筋 (マイナビ将棋BOOKS)

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 それでは、今日は、ここまで。

 次回からは、成駒について解説するので、お楽しみに。

 

 

【本日のまとめ】

・「王将/玉将」は「おうしょう/ぎょくしょう」と読み、「おう/ぎょく」と呼ぶ。

・動き方は、1マスならどこへでも。

・玉はいちばん大事な駒なので、守りを固めよう。

  

 

 

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